書籍紹介『公共貨幣』

〔『公共貨幣』 山口薫 東洋経済新報社より以下転載〕

【p3 アダム・スミスから始まる過去250年にもわたる経済学は、
マネー(貨幣)をその研究の対象としてこなかった。マネーがタブー視されてきたのである。】

【p6 貨幣にまつわる疑問は次から次へと湧いてくるが、
残念ながらどの経済学の教科書を見ても、そうした疑問点を解明したものは皆無である。
そう、経済学の父と言われるアダム・スミス以来、貨幣の科学的解明は
タブー視されてきたのである。
現在も活躍中のあるノーベル経済学賞受賞者は、かつて
「大学での職を得ようと思えば、このイシューには触れない方がいい」
と博士課程の学生にアドバイスをしたといううわさを英国のある経済学者から
直接聞いたことがある。

このイシューとは、マネタリー・イシュー(貨幣問題)のことである。
こうしたことを知ってか知らずか、大学に勤務の経済学者の多くは保身のために、
現在でもこうしたイシューに一切触れようとはしない。
このイシューに触れたかどうかは定かでないが、
「貴方の経済学は偏っている」
と経済学の講義を突如一方的に外され、2013年の春に大学院教授の職を追われた。】

 

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